おひさま日和その46

みなさんこんにちは

オーダーメイドデイリハおひさまです。

年末になり寒い日が続いています。

この時期の悩みのひとつとしてしもやけがあります。

今回はしもやけについてお話していきますので、参考にしていただければと思います。

 

 

しもやけ(ひび割れ・あかぎれ)

しもやけ(ひび割れ・あかぎれ)

しもやけは、寒さによる血行不良によって起こる炎症の1つでうっ血した肌が赤く腫れて、かゆくなります。「凍瘡(とうそう)」とも呼ばれます。「ひび割れ」は、寒さと外気の乾燥によって皮膚が切れて皮膚表面(表皮)にひびが入った状態で、さらに深く真皮層までひびが生じると血がにじみ、ピリピリした痛みがある「あかぎれ」になります。しもやけは手先や足先、皮膚が外気に露出する耳たぶや鼻先などに、あかぎれは皮脂の分泌の少ない手先やかかとなどに発症しやすいのが特徴です。

 

 

しもやけ(ひび割れ・あかぎれ)の原因

しもやけは、寒さや昼夜の気温差による血行不良が原因

しもやけは、1日の気温差と皮膚表面の温度が大きくかかわっており、昼夜の気温差が大きい時期に発症しやすくなります。寒くなると動脈から静脈に切り替わる末端部の毛細血管が収縮しますが、温かくなった時に動脈はすぐに元の太さに戻るのに対し、静脈は戻り方が遅いために血流が滞り、うっ血が生じます。これがしもやけです。また、湿気があると皮膚の温度が急速に下がりやすくなるため、濡れた手袋や靴下をそのままにしておくと、しもやけにかかりやすくなります。しもやけになりやすい人は、血管の調節機能が未熟な子どもや血行不良を起こしやすい高齢者、冷えやすい体質の人に多く、遺伝による体質も影響しているといわれています。

血行不良による症状:しもやけ

ひび割れ、あかぎれは気温の低下と空気の乾燥が原因

ひび割れ、あかぎれは、皮膚が乾燥することによって起こる疾患です。

気温が低下すると皮膚表面の血行が悪くなり、新陳代謝が落ち、角質細胞間脂質などの保湿成分がつくられにくくなって不足したり、皮脂や汗の分泌量が減ったりし、皮脂膜がつくられにくくなります。また、大気が乾燥すると、角質層の水分や角質細胞間皮脂などの保湿物質が失われやすくなり、皮膚の乾燥が進みます。すると、皮膚は弾力を失い、皮膚の表面にひびが入りやすくなり、ひび割れを起こします。ひび割れが悪化し、真皮層まで深く生じると血がにじんだり、腫れたりして、あかぎれになります。特に角質層が厚く硬くなっているかかとは乾燥しやすく、体重がかかることでひび割れも起こりやすくなります。

血行不良による症状:ひび割れ
血行不良による症状:あかぎれ

水仕事や洗剤などの刺激が、手のひび割れ、あかぎれの原因になることも

ひび割れやあかぎれは、日頃手を洗う機会が多かったり、洗剤などを絶えず使ったりする主婦や美容師、調理師や医療関係者などに多く見られます。熱い湯や洗剤などの化学物質が刺激になったり、手の水分や皮脂が奪い取られて乾燥が進んだりして、ひび割れやあかぎれの症状が現れやすくなります。

ひび割れ、あかぎれの原因

しもやけ(ひび割れ・あかぎれ)の症状

しもやけには、子どもに見られるタイプと、大人に見られる2つのタイプがある

しもやけは、手先や足先、皮膚が外気に露出する耳たぶなどに発症しやすく、皮膚が赤く腫れ、かゆみやジンジンするような痛みなどが現れます。寒い場所から温かい場所に入ったり、お風呂に入ったりして患部が温まると、かゆみや痛みが強まることもあります。重症化すると、水ぶくれやびらん、潰瘍となることもあり、皮膚の色も紫がかった色へと変化します。大人よりも子どもの方がかかりやすく、また男性よりも女性の方がかかりやすい傾向があるといわれています。しもやけの症状には大きく次の2種類があります。

  • 樽柿(たるがき)型
     子どもによくに見られるタイプ。手や足の患部全体がぷっくり赤紫色に腫れる。
  • 多形紅斑型
     大人(特に女性)見られるタイプ。主に手や足、鼻、耳たぶにでき、赤く盛り上がった斑点が複数散在し、時に水疱を伴うことがある。

ひび割れ、あかぎれは、皮脂の少ない部位、関節の外側に発症しやすい

ひび割れやあかぎれは、特に皮脂の分泌量が少なく、関節の外側になる部分に発症しやすい傾向があります。乾燥によって皮膚の弾力が失われると、皮膚表面がぱっくりとひび割れ、痛みを伴います。その状態で関節を曲げ伸ばしするとひび割れが悪化するとあかぎれになり、血がにじんだり、腫れを伴います。皮脂の分泌量が少なく、角質層が厚く硬くなっているかかとも発症しやすい部位です。

しもやけ、あかぎれの症状

しもやけ(ひび割れ・あかぎれ)の対策・予防

しもやけは「冷え」、「血行改善」対策を

しもやけは寒暖差の刺激を繰り返し受けて、血流が滞り発症します。そこで、次のような対策で冷えと血行の改善を行います。

  • しもやけ予防対策①:長時間体を冷やさない
     冷えることで血行が悪くなりしもやけが起こるので、寒い時期に外出する時は、寒さ対策をしっかりと行う。特に、手袋や厚手の靴下、耳当てなど、手足の末端部分を冷やさないように心がける。また、雪や雨で濡れた靴下や手袋は、そのまま身に着けていると体を冷やすので、早めに替えることも大切。水仕事などで手が濡れた時もしっかりと水分を拭き取る。
  • しもやけ予防対策②:ビタミンEを摂取し、血行改善
     しもやけ予防に、栄養補給の上ではビタミンEが大切。末端の血管を広げて血行を改善してくれる効果があるので、積極的に摂取するとよい。ビタミンEが多く含まれる食材には、アーモンドなどのナッツ類、胚芽油、ウナギなどの魚介類、大豆、穀類、緑黄色野菜など。食事で足りないと感じた時は、サプリメントで補給するのも一案。

ひび割れ、あかぎれは「保湿対策」を徹底し、乾燥を防ぐ

乾燥はひび割れ・あかぎれの要因となりますので保湿対策をしっかりと行います。水仕事や入浴後には保湿クリームをしっかり塗って皮膚を潤すことを忘れずに。入浴後は体の水分が蒸発する時に、皮膚の水分も一緒に蒸発するので、素早く体の水分をタオルでやさしく拭き取り、10分以内を目安に保湿クリームを塗りましょう。

毎日保湿ケアをする

入浴後などに塗布する。1回の保湿で24時間、潤いを持続させるのがポイント。持続できない場合は、塗布する量を増やす。


しもやけ・ひび割れ・あかぎれは「市販の皮膚治療薬」を使い対処する

しもやけ・ひび割れ・あかぎれによってかゆみや炎症が起きたら、市販の治療薬を使い、対処しましょう。治療薬にはかゆみや炎症を抑える抗炎症成分、殺菌成分、鎮痛成分を含む物、皮膚の血行を促し、患部の治癒をサポートするビタミンE、強い炎症を抑えるステロイド外用薬などがあります。購入の際は、薬剤師に相談の上、選びましょう。なお、市販薬の皮膚治療薬は、5~6日間使用しても症状がよくならない場合には中止し、皮膚科を受診します。かかとのひび割れにクリームを塗っても改善しないようでしたら、水虫の可能性もあります。また、しもやけのような症状が見られる他の病気(膠原病など)もあるので、前述の受診のタイミングを見逃さないようにしてください。

受診の際は、使用した薬があれば、それも一緒に持参するとよいでしょう。医師との話がスムーズに進み、診断にも役立ちます。

受信時は使用した薬を持参

水仕事にはゴム手袋+綿の手袋で保護

毎日、炊事洗濯などの水仕事を行う人は、手荒れに悩まされる人が少なくありません。これを手湿疹(進行性指掌角皮症)といい、乾燥して皮がむける、ひび割れる、湿疹ができてかゆい、といった症状になります。そこで日頃から、手の皮脂を奪いやすい熱いお湯を使うのは避け、水仕事ではゴム手袋を着用しましょう。手荒れが気になる場合は、ゴム手袋の下に綿の手袋をして保護すると予防や治療に役立ちます。

水仕事はゴム手袋を着用
 
 
以上を参考にして、しもやけ対策をしていただければと思います。
これからさらに寒さが厳しくなっていくと思います。
みなさんお体に気を付けてお過ごしください。
 
機能訓練指導員
 

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